2019-01-01から1年間の記事一覧

やしん

深夜になんとなくフェイスブックを見ていたら、友人の何気ない投稿がわりと衝撃的な内容のことを言っていた。 「明日レディクレ出ます」 邦ロック好き、特に関西の人間にならその衝撃がよく伝わると思うけど、『RADIO CRAZY』という年末のロックフェス。寒い…

虫ケ・セラ・セラ

自分は虫けらのように死んでいくしかないのか、と思うことがある。大抵それは夜更かしをしている時だ。この観念にとりつかれて夜を更かすのか、夜を更かすからこそ悲観が襲うのか、まるでわからない。せめて煙草でも吹かしてみた方が、人生経験としては有意…

語りすぎてはいけない

千葉雅也という若手の哲学者への異様な関心が、日々強まっている。最近は会話の先々で「千葉雅也という哲学者がいてさ、」という話を、自己愛を交えて展開してしまっている。まるで恋人であるかのような口ぶりで。その際、彼のセクシュアリティについて言及…

(Blank)

なんもかわらんと思う。毎日大衆寝静まり、固定客だけ漂うTLになったころ、何の脈絡も面白みも技巧もないツイートを数回、まるで毎日同じシーンを再生しているような錯覚に陥る。何の演技力もいらず、ただ布団に寝転がってスマホ見ていさえすればよく。今日…

実篤と光太郎の相克

かっこいいかダサいかで行動基準を決める人間はダサくてキモくてしかたない*1、と思ったりするがこれ自体もう思想の面からDASAに染め上げられていてどうしようもない*2季節だが、ブログを書かない理由は山ほどあるが書く理由は一つもない、けど理由がないか…

ガチ恋侍、振られて候

1 陰鬱で膨れ上がった僕の脳のように通知が溜まったLINEを開くと、無視しようともできない大事な返信が来ていた。そうだ、最近の過眠の原因は大学だけじゃない。自分が送ったメッセージがあった。自分の行為のキモさがあった。 「やっぱり」「付き合う」「…

投げやりでなく

投げやりでなく 佐藤渚 散らばったギンナンを踏みつけないよう、うつむきながら慎重に歩く。前方から歩く男女の声が、顔が見えない分、余計に耳に障る。何がそんなに面白いんだろう。あほらし。 入学して一年半、ずっとつまんない。それまでの十八年間もつま…

This life will be stopping at Tokyo

三年前の春、私は新幹線に乗っていとも簡単に上京を果たした。上京というといかにも田舎者が東京へ出てきた感じがするから、単なる引っ越しといった方が差し支えないような気がするのだが、一応単身で乗り込んできたのだ。大学進学に合わせて一人暮らしを始…

阿呆リズム

真実 世の中に真実というものは存在しない。ただ善意と悪意、或は好意と悪意の二つが存在するだけである。 男女の友情 男女間の友情は畢竟成立する。成立しないのは、片方がそれを友情と見做したくない場合だけである。 純潔 男性は女性の純潔を愛するが、ま…

メランコリックムンク

今日は上野の東京都美術館で開催中のムンク展へ行ってきた。実は前日もムンクを見るため上野へ向ったのだが、30分待ちという苛酷な状況を知って断念したのだった。代わりに訪ねた周辺の黒田美術館(残念ながら『湖畔』の展示期間ではなかった)、そして東京…

古いアルバムめくり

一人暮らしを経験すると、実家の煩わしさから解放されるとともに、有り難さにも気づくようになる。えらく機能的・実利的な考えになってしまうが、何をせずとも無料で食事が提供されるというのは大きすぎる。どうせ外へ出ても寒いだけなのだし、布団に篭って…