Art You Money
誕生日はいかにさりげなくアピールできるかが肝心だと思う。
さりげなさに我慢できなくなって、「○歳になりました」と報告してしまっては終わりだ。それは去年の俺である。
いや、健全な諸君がしてくれる分には全然いいし、そうするべきだ。僕みたいな拗れた人間がしてしまうのが、痛々しいだけ。
そう、誕生日は祝われるべきものなのだ。そのためには誕生日を知らせる必要がある。そして誕生日は祝う、祝われるものという認識が皆にある以上、祝われないと無駄に落ち込む。そんな共通認識がなければ、自己肯定感が低まることもなかったのに。
そのかわり、一人におめでとうと言ってもらえるだけで、めちゃくちゃ嬉しいです。
今年はかなり計画的に、巧妙にアピールしようとした。
まず、誕生日の1週間ほど前に、LINEのひとことを「Art You Money」にした。なんのこっちゃ。密かに一人でカウントダウンをし、そして誕生日の昨日、22と付け足した。
今のLINEは友だちがプロフィールを更新すると表示されるようになっているから、気付く人には気付いてもらえるという期待を込めて、
Art You Money 22
あーっというまに22
(小沢健二『強い気持ち・強い愛』の「あーーーっというまの 夜明けだよね」が再生される)
「あっちゅうまに」とも読めるところがミソだったりする。
なんとしょうもないシャレ!と思うかもしれない。
それでも俺はこのフレーズに想いを込めた。
22歳で大切にしたいもの。
Art
そろそろ、さすがにいい加減人文系の勉強をしっかりやりたい。学科の勉強は当然のこと、広く読書を。最低限、http://www.mucoop.jp/suiryo/pdf/wisdom100.pdfに載っているものは在学中に読んでおきたい。
そして、芸術にもっと親しみたい。美術に限らず、小説や映画まで。歴史や理論を学ぶのもそうだが、主体的な鑑賞を心がけ、感想を発信していきたい。文芸といえるものを書けるように頑張ってみたいとも思う。
You
これはよくわからない。けど、皆さんのこと。周りの人を大切にしたいなどとくさいセリフを言ってみる。
人に依存せず一人で過ごせる自分は強いと思わなくもないが、Twitterに張り付いている時点で、直接的か間接的かの違いだけで人を必要としているには変わらないのだから、自ら殻に閉じ籠ろうとするのはやめにしたい。
主人公以外の登場人物がいない小説など無いように、自分しか出てこない人生は味気なくて生きた心地がしない、と思う。物語を面白くするには必ず魅力的な登場人物が必要なのである。そのために、あなた方を大切にしたい。複数形でなく、単数形の異性の存在が見つかれば、尚嬉しいに違いない。
Money
お金がないと生きていけない。だから人生には困難がつきまとう。資本主義に噛み付いても仕方ない。甘んじて受け入れるしかない。
順調にいけば一年半後には就職しているわけだが、そんな順調ならば果たしてほしいと思わない。しかし、お金がないと生きていけない。親の脛を齧るにも限度があろう。
ということで、院進するのであればマネタイズできるようになりたい。自分に人から必要とされる要素があるのかわからないけれど、見つけられたらいいと思う。それか身につけていくか。
ということで、しょうもない(自分では全然しょうもないと思っていないし、それゆえ多用する予感)シャレにもそれなりの意味は詰まっている、つもり。
あっという間にここまで来てしまったからこそ、この一年は無駄にできないという思い。
意外と前向きに生きてるでしょ。
今後ともよろしくお願いします。
東京都 ゆうひん(22)