東大入っても品性は養われなかったイキリオタクの懺悔

捉えどころのない生の苦しみの中を、ユーモアと哲学で颯爽と駆け抜けていきたい。一介の冴えない大学生。

炭酸のはじける音を聴いた日

炭酸水を紙コップに注いだ。

炭酸水のはじける音を聴いた。

しゅわしゅわ〜と爽快な音だった。

飲んだ時より爽快な気がした。

飲むと刺激が強いから、ちょっとした痛みが走る。

それが好きだから飲むんだけど、聴く分には痛みを伴わず愉快になれる。

糸電話のように耳を紙コップに近づけてみる。

泡が破裂して耳に冷たさを感じる。

しばらくして炭酸水が汚染されてしまう気がして、やめた。

今度は上から覗いてみる。

泡が下から湧いてきては割れていく。

それが煩悩であってほしいと人は思うかもしれない。

しばらくしたら全て消えるから。

古来から人ははかない喩えに用いてきたけど、炭酸水の泡は特別にしよう。

はじけてしまうのが爽快だから。

 

今まで炭酸水に耳を傾けたことはなかったのに、今日はそんな気分だった。

取り立てて静かでもない部屋で、あの音がふときこえてきた。

一度意識してみると、意外と大きな音を立てていた。

そういう日だったんだろうか。

ところで古来という語句を使ってみて、炭酸水の起源が気になったので調べた。

ちっとも想像つかなかったけど、1769年に発明されたらしい。

意外とそんなもんか。

てっきり平安時代の書物とかに記述があったりしないかなと思ったけど。

よく考えたらおかしいか。

僕の期待は泡と消えてしまった。

 

けど、よく調べてみると、世界で初めて炭酸含有の飲料を作ったのはクレオパトラだという。

ロマンを感じた。

彼女もこの音を聴いていたんだな。