人には人の、生活リズム。
今朝は7時に眠りについた。
課題があったので本来は12時に起きたかったが、6時間は寝た方がいいと思い13時に目覚ましをセットした。
何度寝かを繰り返して、起床したのは16時。
昼夜逆転に成功してから、1カ月は経っただろうか。
成功という言葉遣いも変だが、一回試してみたかったところはある。
朝起き、昼活動し、夜寝るのがそんなに大事なことなのかと、ずっと疑問だった。
もちろん今までも生活リズムは崩れていたが、今回は作為的にした。
昼夜逆転にネガティブな感情を抱かず、むしろストイックに昼夜逆転していこうとひそかに誓った。
ストイックという言葉とは程遠いこの俺がである。
そしていとも簡単に成功した。
自分の身体がまさに適合していた。
生まれつきそれが最善だったのかもしれないと思えるほどに。
もちろん早い時間から予定が入ることもあったが、生活リズムは崩れなかった。
不思議と今のリズムに収束していった。
今まで保てたことなんてなかったのに。
俺の貧相な身体は意外と意地っ張りだった。
さて、昼夜逆転の生活ぶりとはどんなものだろうか。
俺の場合は朝の7~9時ごろ寝て、昼の3時か4時には起きるから、まだまともな方かもしれない。
夕方から夜にかけてはバイトなりサークルなり何らかのイベントで外出することが多い。
しっかり休息を取った後だから、コンディションは好調だ。
これはメリットの一つ。
体力がある状態ならば、人に会うのも億劫ではない。
必要最低限を上回る会話もできる。
帰宅してからは、人々が寝静まり落ち着いた街で、優雅なアフタヌーンを過ごす。
俺にとって昼間は明るくて、何かしらの活動を迫られる感じがして、精神がしんどい時があった。
反面、夜はいくらでも無為に過ごしていい気になってくる。
夜更かしという言葉が似合う情景を思い浮かべてみればよい。
おおよそ怠惰。わずかに内省。
生産的と呼べるような時間は全くないまま朝を迎え、少し遅めの夜ご飯を食べ、明日へと飛び立つ。
21年間生きてきて、ようやく自分の居場所を見つけられた気分だ。
いま、俺の胸にのしかかってくるものが二つある。
一つは、留年への不安。
まだ前期課程修了要件を満たしていないのである。
もう一つは、この生活が終わってしまうことへの不安。
朝起きて昼活動して夜寝る生活に移行しなければならない負担。
今期は理論上単位を取らなくてもいいが、3年ともなるとそうはいかないのだ。
どちらになっても地獄が待ち受けているはず。
前者であれば生活費稼ぎに奔走することになるだろう。
後者であれば古代人に戻ってしまう。
究極の選択。
まだ猶予はある。