大学

語りすぎてはいけない

千葉雅也という若手の哲学者への異様な関心が、日々強まっている。最近は会話の先々で「千葉雅也という哲学者がいてさ、」という話を、自己愛を交えて展開してしまっている。まるで恋人であるかのような口ぶりで。その際、彼のセクシュアリティについて言及…

This life will be stopping at Tokyo

三年前の春、私は新幹線に乗っていとも簡単に上京を果たした。上京というといかにも田舎者が東京へ出てきた感じがするから、単なる引っ越しといった方が差し支えないような気がするのだが、一応単身で乗り込んできたのだ。大学進学に合わせて一人暮らしを始…

クジラの日々(後編)

ikiriotaku.hatenablog.com なんて割り切れるはずもなく(親譲りの神経症だ)、腹も神に祈るほど深刻ではなかったから、数百メートル先にある大学へと向かった。5限は工学部の教室で、ストレス・マネジメント概論という授業だった(工学部というところがミソ…

クジラの日々(前編)

「今日あなたが無駄に過ごした一日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった一日である」 なんて強い言葉をぶつけられたら、返す言葉もないような一日を送っている。現在進行形なのは、今から文章に成形するナルシシズムなどクソの役にも立たないことを知っ…