人生

虫ケ・セラ・セラ

自分は虫けらのように死んでいくしかないのか、と思うことがある。大抵それは夜更かしをしている時だ。この観念にとりつかれて夜を更かすのか、夜を更かすからこそ悲観が襲うのか、まるでわからない。せめて煙草でも吹かしてみた方が、人生経験としては有意…

This life will be stopping at Tokyo

三年前の春、私は新幹線に乗っていとも簡単に上京を果たした。上京というといかにも田舎者が東京へ出てきた感じがするから、単なる引っ越しといった方が差し支えないような気がするのだが、一応単身で乗り込んできたのだ。大学進学に合わせて一人暮らしを始…

阿呆リズム

真実 世の中に真実というものは存在しない。ただ善意と悪意、或は好意と悪意の二つが存在するだけである。 男女の友情 男女間の友情は畢竟成立する。成立しないのは、片方がそれを友情と見做したくない場合だけである。 純潔 男性は女性の純潔を愛するが、ま…

古いアルバムめくり

一人暮らしを経験すると、実家の煩わしさから解放されるとともに、有り難さにも気づくようになる。えらく機能的・実利的な考えになってしまうが、何をせずとも無料で食事が提供されるというのは大きすぎる。どうせ外へ出ても寒いだけなのだし、布団に篭って…

我の生涯の最鬱の年

来年は、何でもいいから何か出来るようになりたい。「経験」という甘ったるい言葉を突き抜けてくる何かを求めて邁進したい。 上の文章を見て既視感を抱いた方は、僕の後援会会長にでも就任なさるとよいかと思います。 こちら、昨年の12/30に投稿した最終記事…

恋とマシンガン

TwitterのTLに元気がなく、布団から起き上がって何かをするような元気もなく、ただただ退屈に放置されている深夜、青空文庫を読むことにした。その名に反し、雨の日も風の日も、24時間いつでも青空文庫は読むことができる。 選んだタイトルは太宰治の『斜陽…

人生ファイナルラップ -秋葉原通り魔・加藤智大に捧ぐ-

人生ファイナルラップ a.k.a.ゆうひん 刑務所から書く 俺の計画 腐った性格 生殺与奪 沸きたつ界隈 しとけよ大概 人生最下位? いや俺は無敗 変わらん環境 慰める無聊 親の顔より見た鉄格子 心の内では抵抗し 溜めこんだ言葉 ほとばしるここは 人生ファイナ…

信念や感受性のマイノリティ

新しい言葉、つまり新しい概念を知ったとき、人は自らの思考をより的確に言語化できるようになり、より深い思考が可能になる。その意味で新たな言葉との出会いは限りなく貴重であり、そのために見聞を広めたいと思うわけである。 前置きはどうでもよくて、小…

アキレスと亀 

あなたはアキレスと亀を知っているか。 そう、かの有名なゼノンのパラドックスの一つ。 アキレスは永遠に亀に追いつけない。瞬足を履いてどれだけ早く走ろうと、ウサギのように怠けることなく走り続けようと。なぜなら、亀が元いた場所にアキレスが着いた時…